2013年7月16日火曜日

22DDH進水式告知PDFの墨塗りが見えてしまい、非公開だった艦名が分かってしまった問題

微妙に深刻な問題な気がする。

本日7月16日に、海上自衛隊サイトに「平成22年度護衛艦の命名・進水式について(PDF)」が掲載されましたが、進水式当日まで非公表だった艦名の部分の墨塗りが、「非表示情報の削除」を行わなかった為に、墨塗りをコピペすると見えてしまうという、初歩的な情報事故が起きました。

当該PDFは既に差し替えられてますが、差し替えられるまでに多くの人が閲覧しており、艦名とPDFの魚拓ファイル併せてネットに拡散されています。情報事故の内容を広めるつもりはないので、内容やURLをこの記事に掲載することはしませんが、簡単な検索で発見できる程度には広まっているでしょう。

PDFには文章の一部を墨塗りする機能があるのですが、完全に隠した情報を削除するには、「非表示情報の削除」を行わねばなりません。試しに、差し替えられる前のPDF文書を確認したところ、非表示情報が削除されずに残っていました。

海自PDFの非表示情報 削除されていない
非表示情報の削除を行わないと、見た目は墨塗りされていてもPDFに文書情報は残っており、中身を見ることができます。PDF情報の保全の基礎的な事なんですが、どうも徹底されずに掲載されてしまったようです。

ただ、今回の情報事故は艦名がちょっとばかし早く公表されただけに過ぎず、被害はまずありません。 しかしながら、このような初歩的なミスを公示してしまう、というのはかなりマズイのではないかと思います。

官公庁に対しては、情報公開法に基づく情報公開請求が可能です。
その際、個人のプライバシーに関わる情報や、公開することで政策の実施に影響を与える情報(防衛機密等)は墨塗りにして部分開示を行うこともあります。近年は電子情報を出力したPDFファイルで開示も行われるようになっており、開示されたPDFの墨塗り処理が今回のように非表示情報削除を忘れていたら、隠すべき情報を逆に目立たせる情報事故になると思われます。

海上幕僚監部のチェックと、大臣官房付きの情報公開室でのチェックのスキームは当然異なるものなのでしょうが、こういう情報事故が起きないようなチェック体制をしっかりしてほしいものです。


※2013/7/17,01:24改題